食事や運動などの生活習慣が病気の発症や経過に大きく関与する病気です。
様々な病気がありますが、一般には動脈硬化を起こしやすくする高血圧症、糖尿病、高脂血症などを指して用いられています。これらの病気の予防や治療の主たる目的は動脈硬化の進展を防ぐことです。従って、個々の病気を単独では考えずに、他の病気や動脈硬化に影響しやすい喫煙などを総合的に把握した上での対応が必要になります。
様々な治療薬がありますが、根治させる薬はありません。血圧、血糖、コレステロールや中性脂肪等を、服用した際に一時的に抑えるだけです。
服用を中止して抑えがはずれると、元の身体の状態が現れます。動脈硬化の予防には長期間安定させることが必要なため、気長な服用となります。
そのため予防や治療に際しては食事療法、運動療法、禁煙などがとても大切になります。これらの生活習慣の改善は身体の状態そのものを変えてくれます。
やり方は一時的にがんばるのでなく、無理なくできる形で気長に続けることが大切です。
それで足りない点があれば薬で補うようにしていきます。
運動療法による生活習慣病の予防は、院長の専門です。滋賀県医師会が全会員に配布した、「健康づくりのための運動指導」の冊子で「これだけでOK、健康づくりのための運動指導簡易版」の項を執筆しています。